洋食では様々な料理に使われ、お酒のお供としても食べれている「アーモンド」。いったい愛犬たちは、アーモンドを与えても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
私たち人が体に良い食べ物として食べているわけですが、愛犬たちにも体に物とは限りません。そこで、今回はアーモンドを与えてものいいものなのか紹介していきます!
目次
犬はアーモンドを食べられます!

結論から言えば、アーモンドを犬が食べても大丈夫です。
人用のおつまみ用に食塩で味付けされたアーモンドや、ハチミツ漬けたアーモンドなども犬が食べても大丈夫です。また、アーモンドミルクも犬たちは飲むことができます。
ただし、健康面を考えると愛犬たちに必要な栄養を豊富に含んでいるわけではありませんので、与える必要のある食べ物ではありません。
森くん
ただしこれは食べさせたらダメ!

アーモンドは基本的に犬が食べても大丈夫な食べ物なのですが、チョコレートがコーティングされた「アーモンドチョコレート」は食べさせてはいけません。
アーモンドは食べられる物ではありますが、チョコレートには犬たちにとってあまり良くない成分が含まれています。
良くない成分とは、テオブロミンという成分になります。
このテオブロミンは私たち人であれば、体の外に出すことが容易なのですが、犬たちにとっては人よりも代謝が低いため、テオブロミンを体の外に出すのが難しく、蓄積してしまう場合があります。蓄積してしまうと中毒症状を起こす可能があります。
そのため、アーモンドチョコレートは食べさせないようにしておくことがベストです。
アーモンドに入っている成分は?

おつまみや料理に使われているアーモンドですが、どういった成分は含まれているのか紹介していきます。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 587kcal |
水分 | 4.7g |
たんぱく質 | 19.6g |
脂質 | 51.8g |
灰分 | 3g |
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 760mg |
カルシウム | 250mg |
マグネシウム | 290mg |
リン | 460mg |
鉄 | 3.6mg |
亜鉛 | 3.6mg |
銅 | 1.17mg |
マンガン | 2.45mg |
ビタミンA | 24μg |
ビタミンE | 31.4mg |
ビタミンB1 | 0.20mg |
ビタミンB2 | 1.06mg |
ナイアシン | 3.6mg |
ビタミンB6 | 0.09mg |
葉酸 | 65μg |
パントテン酸 | 0.49mg |
森くん
アーモンドによるメリット
実際に愛犬へアーモンドを与えることによってどういうメリットがあるのか気になりますよね。アーモンドによるメリットを紹介してきます。
森くん
ビタミンEによる老化防止
アーモンドには、豊富にビタミンEが含まれています。ビタミンEは抗酸化物資の1種であり、老化防止にいいとされています。
また、免疫を整える働きも期待することができ、健康維持のサポートとして役立つ成分となっています。
皮膚や被毛を健康に!
アーモンドには、オレイン酸というオリーブなどに含まれている脂肪酸の1種になります。このオレイン酸は、皮膚や被毛を健康にするメリットを期待することができます。
歯や骨を丈夫に
アーモンドには、リンも含んでいます。リンは体を支えている骨や歯などの、体内の働きを正常にしてくれるメリットが期待できます。
塩分管理をサポート
カリウムも含まれていますので、アーモンドを食べると塩分排出する働きをしてくれます。また血圧の維持もサポートしてくれるので、とても健康維持に役立ちます。
それだけでなく、利用作用もありますので、体内の水分を調節し、余分な水分を減らすことができます。
アーモンド食べた時のデメリット
メリットともに犬に、アーモンドを食べさせた時のデメリットも知っておかなければ、もしものことがあった場合に対処できないので紹介していきます。森くん
とにかく消化しにくい
犬たちにとってアーモンドは、消化しにくい食べ物であるため、下痢や嘔吐などの原因になりやすいです。そのため、一度の量が多すぎるのはいけません。
与える際は愛犬の体調を見つつ少しずつ与えるように注意しなければなりません。
デメリットでもある塩分
おつまみ用のアーモンドや一般的なアーモンドは、塩分が高いのでメリットがあるとはいえ、量を考えずに食べさせてしまうと塩分過多になってしまいますので、注意してください。
腎臓の弱い子に負担あり
アーモンドに含まれている成分の一つで、シュウ酸という成分があります。このシュウ酸は結石の原因になるもので、結石ができてしまうと尿管を詰まらせ、痛みを発生させてしまいます。
また下腹部のみならず、腎臓に負担をかけ脇腹や腰などにも、痛みを発生させるため腎臓の機能が弱い子はアーモンドを食べないように避けてあげる必要があります。
アーモンドを与える際の注意点
愛犬にアーモンドを与える際は体調に注意し、量を考えて与えなければなりません。
アーモンド一粒の大きさが大きいため、塩分を余分に摂取してしまうことや、腎臓への負荷などの愛犬たちへの体への負担がかかってしまうことがあります。
また、少量ずつ与えていくとしても、必ず愛犬の体調を見つつアーモンドを食べさせてあげましょう。
もし、異変が感じられる場合はかかりつけの動物病院にて診察してもらいましょう。
森くん
まとめ
犬がアーモンドを食べることができるものの、ドッグフードでほとんどの必要な栄養を補うことができるので、ちょこっと変わり種として食べさせてあげる程度で十分な食べ物です。
ただ、食べられるとはいってもアーモンドの摂り過ぎによっては、愛犬の体に負担をかけることになりますから、食べさせるときは量をしっかりと管理して食べさせてあげましょう。
また、アーモンドチョコレートや加工されたアーモンドなどは、余分なものが通常のものよりも増えてしまうので、食べさせるのはやめましょう。