賞味期限が切れたドッグフードは危険?食べさせたらどうなるの?
まず自分の身になって考えたときに、賞味期限が切れた食べ物を食べてしまったらどうなってしまうでしょう。一般的な症状として挙げられるのは、食中毒による腹痛や下痢、嘔吐を発症するといわれています。 ではこれが犬の場合だったらどうなるのでしょうか?賞味期限が切れたドッグフードは以下のような危険性があります。- 油分の劣化による嘔吐や下痢、内臓への負荷
- カビや害虫が体内に入り病気を引き起こす
- 缶の内側塗装が溶けて有害成分が発生する
- 見た目や匂いが大丈夫でも大量の添加物が含まれている
油分の劣化(酸化)による変化
ドッグフードには愛犬の食いつきをよくする為に、油分をコーティングして香りづけをしている商品が多く見られます。油分からはオメガ3・6脂肪酸など貴重な成分を摂取出来るので、犬の皮膚や毛並みなど健康を維持するために使用されています。 しかし、この油分が時間の経過や保存状態が悪いと酸化し、ドッグフードの劣化が一気に進みます。酸化して劣化が進んだドッグフードは発がん性を含んでいたり、消化不良で嘔吐や下痢などの症状を引き起こす原因にもなります。愛犬の内臓に知らず知らずのうちに負担を掛けている……という事態にならないよう、十分気を付けましょう。カビや害虫の発生
これは開封後のドッグフードに多い事ですが、時間が経過すると湿気や保存状態によってカビが生えたり、原材料によっては害虫が湧きやすくなってしまう物もあります。 原材料が小麦やトウモロコシ等の穀物を含むドッグフードは特に注意しましょう。カビや穀物害虫がついてしまったドッグフードは、当然ですが食べさせないようにしましょう。缶の塗装が溶け出してしまう恐れ
ウェットフードに使用される缶詰。袋よりは保存状態が良いし長く持つのでは?と思われている方も多いのですが、実は大きな問題があります。それは、賞味期限が切れた缶詰は内側に使用されている塗装が溶け出して、ビスフェノールAという有害成分が含まれている恐れがあるということです。 主に低コストで生産されている質の悪いウェットフードに使用されている可能性があり、最近ではビスフェノールAフリーの缶詰も販売されているようなので、ウェットフードをよく購入される方は要チェックです。賞味期限が切れても大丈夫なドッグフードに要注意!
このドッグフードは賞味期限が過ぎても匂いもいいし、見た目も変わってないから大丈夫!という物ほど冷静に考えてみましょう。賞味期限が切れてるのに匂いや見た目が劣化しないのには必ずワケがある……とは考えられませんか? 実はドッグフードの中には犬の健康を無視するような、酸化防止剤や防腐剤を大量に入れている粗悪品もあります。例えばホームセンターやスーパー、ドラッグストアで安売りしているドッグフードは要注意です。 廃棄防腐剤、酸化防止剤、保存料、防カビ剤など添加物をふんだんに盛り込んでいる可能性があるんです。このような添加物は犬の体内に蓄積することで、劣化したドッグフードよりも恐ろしい結果を引き起こします。購入したドッグフードは本当に大丈夫な物か、今一度確かめてみると良いでしょう。【種類別】ドッグフードの賞味期限はいつまで?
ドッグフードには大きく分けて「ドライフード・セミモイストフード・ウェットフード」の3つが存在します。それぞれのフードで賞味期限が異なりますので、どのフードがどれだけ期間が長いのかを調査してみました。 すると開封前と開封後では大きな違いがあることが判明!いつの愛犬に食べさせているドッグフードは、開封後だと一体どれぐらいの期間持つのでしょうか。ドライフードの賞味期限は?開封後はどれぐらい持つ?
ドライフードは製造後、約1年半までが期限として設定される商品が多くあります。ドライフードの特徴としてドッグフードの中でも最も水分が少なく常温保存が出来、基本的に多少の温度差でも大丈夫なように空気孔が付いています。 しかし、そのせいで風味が落ちたり袋の中で酸化してしまっている場合もあります。(※真空のアルミパックで包装されている物を除く) その為、ドライフードの賞味期限が切れたものは例え未開封でも食べさせないように心がけましょう。また、開封後は酸化のスピードが早まるため、1か月以内を目安として食べさせましょう。セミモイストフードの賞味期限は?開封後はどれぐらい持つ?
セミモイストフードとは通常のドライフードよりも水分が多く、ドライフードよりも食べ応えが味わえるのでセミモイストフードを好む愛犬も多いのではないでしょうか。セミモイストフードは製造後、約2年までが期限として設定されている商品が殆どです。 セミモイストフードの中には防腐剤や湿潤剤が含まれてるものも多く、未開封であれば賞味期限以降でも3~6か月は食べさせても大丈夫です。(※とは言え基本的には賞味期限内に食べ切りましょう!) しかし、セミモイストフードのデメリットとして挙げられるのは「カビ」や「虫」の発生です。ドライフードよりも開封後の劣化は早いので、1~3週間以内を目安として食べさせましょう。ウェットフードの賞味期限は?開封後はどれぐらい持つ?
ドライフードとミックスしたり、たまのご褒美でウェットフードを食べさせてあげるご家庭も多いのではないでしょうか。そんな犬に大人気のウェットフードですが、開封前の賞味期限は製造後約3年と一番長持ちします。缶詰に入ってるので、酸化する心配もなく保存状態が良ければ十分長持ちしてくれます。 しかし、先ほども記した通り長期保存によって内側塗装が溶けてしまう恐れがあります。なるべく早めに食べさせてあげるのが一番でしょう。また、開封前とは対照的に開封後は一番劣化が早く、開封したその日に食べさせるのが一番いいです。もしドライフードと混ぜる際に余ってしまったら、タッパーに詰めて冷蔵保存をしましょう。オススメ!各ドッグフードの保存方法
さて、ここまでドッグフードの賞味期限に関する情報をまとめてきましたが、ここからはドッグフードの保存方法に関してまとめていきます。保存状態が良ければ長持ちして、愛犬もいつまでも美味しく食べてくれて一石二鳥!ということで、3種類のドッグフードにそれぞれオススメの保存方法をご紹介します!ドライフードの保存方法は酸化防止がカギ!
ドライフードの保存に関して先ず覚えて頂きたいことが、以下の3つです。- 酸化しないように常に密閉保存すること
- 直射日光が当たらない場所に置くこと
- 暖かい場所ではなく涼しい場所に保存すること
セミモイストフードはカビが生えないよう冷蔵保存!
セミモイストフードはドライフードよりも水分が多い分、保存する際は注意が必要です。ドライフードと同じように保存してカビが生えた!という飼い主さんも少なくありません。開封前でも湿気の多い場所など菌が繁殖しやすい所は避け、直射日光が当たるなど腐敗しやすい場所は注意しましょう。 開封後はドライフードと同じようにタッパーやフードストッカー等の密閉容器に移し、冷蔵庫で保存するようにしましょう。ウェットフードは出しっぱNG!即冷蔵保存を!
ウェットフードは開封後、外に出しっぱなしにしていると30分すると痛み始めてしまいます。缶詰から取り出したら、すぐに密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。容器は液体がこぼれないコンパクトな物を選ぶと、冷蔵庫でも邪魔しないのでオススメです。 冷蔵保存をすれば2~3日は持つので、1日で消費できなくても翌日に回すことが出来ます。なのでドライフードに混ぜて余った場合でも、タッパーなどで小分けにして保存しておきましょう。まとめ:ドッグフードは賞味期限より前に食べるのが一番
今回、ドッグフードの賞味期限と保存方法についてまとめましたが、ドッグフードは賞味期限以内に食べるのが愛犬にとって一番美味しいですし、安心して食べさせることが出来ます。どうしてもドッグフードが余ってしまうという状態が続いているのでしたら、購入する前に多く入っている物ではなく、適量分のみを購入するのも手だと思います。 今回の記事内容を軽くまとめると、- 賞味期限が切れたドックフードは危険性が高いので食べさせないようにする
- 酸化して劣化しないように保存する際は密閉容器に移す
- 各ドッグフードの種類で賞味期限が違うのでよく確認する
- 開封後は保存方法に気を付けてなるべく早く食べさせる